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第2回 上野御徒町居酒屋事情

中野 陽子 ※※才(女性に付き自主規制)
経営企画室
☆休日の過ごし方は最近はもっぱらビデオ観賞しながら家飲み
平成21年9月 掲載
安い居酒屋を探してアメ横周辺をうろつくこと幾星霜・・・とまでいったら大げさですが、今日も上野御徒町周辺の居酒屋相場調べに余念のない中野が、今回のコラムをお送りします。
隊員の皆さんも会社近辺で一杯・・・ということが多いようですね。
そんなとき、どこの居酒屋に行きますか?
ちょっと見ると皆様会社近くの「一軒目酒場」に行っているようですが、こちらは
サワー 190円
生ビール 330円
おつまみ類 200円前後
というお手軽価格で人気が高いようですが、ジョッキサイズがどうみても中ジョッキではなくて小ジョッキというのが悲しいところです。
では、上野御徒町周辺の生ビール相場はどのようになっているのでしょうか?
そもそも生ビールの原価というのはいくらでしょう?
生ビール好きにとっては気になるところです。
ジョッキサイズによって大分違いはあると思いますが、通常いわれている中ジョッキ500mlというのはサバ読みすぎですね。
多くの居酒屋は、中ジョッキ 425ml サイズです。
さらに生ビールの場合は 約3割泡を盛りますので、297.5mlしか入っていません。
カロリーにして(300mlとして概算)
サッポロ黒ラベルで 120kcal
キリン一番搾りで 132kcal
サントリーモルツで 141kcal(泣)
です。
では原価はどうなのでしょうか?
仕入れ状況や、注ぎ方(これは大きい!いかにお客さんの機嫌を損ねない程度に泡を盛るかが腕の見せ所です。)にもよりますが、大体中ジョッキ1杯 160円~180円といったところだそうです。
つまり、これを超えた分が利益になります。
一般にビールはその他のアルコールに比べると利益幅が少ない飲み物といえるでしょう。(ウーロンハイ 一杯の原価は 推定約 65円 ですから!)
呑み放題で生ビールが入ると金額が変わる・・・という店があるのはそのためです。
実際に飲み放題で生ビールを山ほど飲まれると店としては気が気ではないといったところ。
・・・まあ、原価なんて気にしていたら外呑みなんて出来ませんが・・・
でも、生ビールは「とりあえず生ビール、次も生ビール」という形で飲まれるもの。金額のことを考えるなら生ビールの値段がいくらなのかで、入る居酒屋を決めるということになります。(いや、味も大事ですけどね)
入り口に「生ビール○○円」と表示してある店が多いのもそのためです。
さて、そこで最近の上野御徒町周辺の居酒屋事情ですが、景気の悪化を受けたデフレ減少で、ものの価格が下がる中、なかなか上野御徒町周辺の居酒屋相場は下がらないなあ!
・・・と思っていたらさすがにここ数ヶ月で大分相場が下がってきたようです。
生ビール1杯の相場もこれまでは安いところで「380円前後」といったところでしたが、「300円」くらいに落ちてきたようです。
探せば「250円」というところも見つかります。
やはり集客力の大きい大手居酒屋チェーンの値下げの影響が大きいようで、これまで上野御徒町周辺は立地条件のわりには競合が少なく、新宿・池袋のような相場の下落にはつながらなかったのですが、さすがに今回の不況の影響で価格を下げなければならなくなったようです。(大手居酒屋チェーンの「月の宴」アメ横店が全品300円均一に変わったのは驚きです)
そんな中で、驚いたことにいくつか値上がりしている店もあります。
別にクオリティーをあげたので値上げ、というのではありません。
薄利多売で顧客を多く呼び込み利益を上げようというのも考え方なら、もう一つの考え方は顧客数が減ったので単純に粗利を上げるため値上げというわけです。
・・・といっても、目に見える形で値上げはできませんので、分らないような形で・・・簡単に言えば量を減らす、味を落とす、ということです。これは金額は変化しなくても実質的な値上げです。
こういう考え方はもともと、安値をウリにしていた店に多いようです。
ワンコインで呑めるというのがウリだった立ち飲み屋などで、とても盛況だったのですが、顧客数が減ってきたのでしょう、全体の利益を確保するため値上げしていました。
気づかない人も中にはいるかもしれませんが、当然実質的な値上げですので顧客満足度は格段に下がります。これまで安いからという理由で通っていた常連客は特に納得できないでしょう。
・・・当然、私ももう二度と行きません。
・・・というわけで同じ利益を確保するにも「薄利多売」・「(実質的)値上げ」あるいは「クオリティーをアップして顧客単価を上げる」など、いろいろな方法はあります。もちろん一番顧客が不満に思うのは「(クオリティーもあがらないのに)(実質的に)値上げされること」でしょう。
居酒屋ではなく警備会社なので、警備の話にしましょう。この不況で警備単価はとても落ちています。顧客にとってはありがたい限りでしょう。・・・でも、それはクオリティーが同じだった場合です。
警備料金は下がったけど、来たのがダメ警備員ばかりで、「実質的値上げかよ!」なんていうことになりますと、顧客はもう二度とここには頼まない!ということになるでしょう。
こんなことにならないよう気をつけたいものです。
投稿者 DAITO